|
|
中学校での増加が著しい不登校。文部科学省が7日公表した学校
基本調査速報によると、昨年度は不登校生徒の割合が過去最高の
2・91%に達した。中学への進学によって顔なじみの友達が減
るのが、学校から足が遠のく一因と言われる。人間関係の苦手な
子を集団生活につなぎとめようと、個別指導や体験活動など、教
育現場は対応に追われる。
東京・臨海地区の人口増で、今後5年間に小中4校を新設する
江東区。不登校の児童生徒が通う適応指導教室で、子どもへの1
対1の指導を続けており、今年教室を増やした。指導主事の一人
は「不登校の子は集団に入れないのが特徴。人とかかわれるよう
になることを目指し、個別にじっくり向き合っている」と話す。
不登校生徒を積極的に受け入れている東京国際学園高等部(渋
谷区)。学園長で、文科省の「不登校問題に関する調査研究協力
者会議」委員も務めた荒井裕司さんは「中学では新しい人間関係
を結ばねばならず、人目を気にする子にはハードルが高い」と話
す。同学園は、地域の祭りや小学校のクラブ活動など、多様な付
き合いができる場に生徒を参加させる。体験を積むうち学校通い
が苦にならなくなるという。荒井さんは「人とのきずなをつなぐ
システム作りが必要」と指摘する。
中学入学時のギャップを減らそうと、小中一貫校化を進めてい
る一部の自治体や学校では、中学生の不登校が減る効果も出ている。
全市あげて小中一貫化に取り組む福岡県宗像市。市立日の里中で
は、一貫教育を始めた2年前に13人いた不登校生徒が1人になっ
た。市教委は「小学校の先生が中学に出かけて卒業生の相談に乗っ
たり、同じ中学へ進学する2小学校で合同キャンプをして人間関係
を深めている」と話す。
06年度から全校を小中一貫校化した東京都品川区では、中学で
のアンケートで勉強や友人関係への不安が12〜34ポイント低く
なった。三鷹市でも小中一貫校で不登校が減る効果があり、来年度
までに全7校区で一貫校化する。【山本紀子】
毎日新聞 2008年8月8日 東京朝刊
http://www.d1.dion.ne.jp/~thpeng/miira/
|
|