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人手不足が深刻な介護職員を確保するため厚生労働省は、
職員の能力や資格、経験に見合う賃金制度を導入した介
護事業所を公費で支援するシステムを09年度に創設す
る。介護未経験者の介護業界への就職を目指し、未経験
者を採用した事業所が対象の助成制度も設ける。介護報
酬の引き上げに加え、労働政策面でも人材確保を図るこ
とにした。
介護保険は00年度の開始当初から民間企業の参入を
促していた。「保険料を払っているのにサービスを受け
られない」との批判を避け、事業者の数を確保する観点
からだった。しかし、それは業者間の過当競争を招き、
標準モデルがない中で、きちんとした昇給制度がないま
まに低賃金を強いる事業所を多く生み出す結果となった。
07年の厚労省調査によると、男性の福祉施設介護職
員(勤続4・9年)の平均月額賃金は22万5900円
で、全産業平均の37万2400円(同13・3年)の
6割にとどまる。離職率も全産業平均(16・2%)よ
りも介護職(21・6%)は高い。
具体的には、昇給制度を導入した事業所への公費助成
に加え、中小事業主を対象に、職員のキャリアに賃金を
反映させる必要性や、労働関係法令の理解を深める講習
、雇用管理に関する研修などを業界団体を通じて開催す
る。複数の事業所が共同で研修を実施するモデル事業を
始めるほか、全国の3カ所程度に介護職員向けの「拠点
ハローワーク」を整備する。
3337の介護事業所を対象に行った厚労省調査(0
7年度)で、人手不足感を訴えた事業所は全体の59・
7%。訪問介護に限れば75・2%に達し、一般の中小
企業(27%)の3倍近くに達している。【吉田啓志】
毎日新聞 2008年8月16日 東京夕刊
http://www.d1.dion.ne.jp/~thpeng/miira/
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